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書評

伝えたはずなのに伝わっていないトラブルの解決方法 Part.2/3

イオリ

今回も柿内尚文(かきうちたかふみ)さんが書かれた『バナナの魅力を100文字で伝えてください』について解説していきます。

この本は『地味だけど一生役立つ「伝わる技術」』について書かれた本です。

前回の続きということで、おさらいをすると

  • 「伝わる」と「伝える」は違う。
  • 人はちゃんと伝えないと伝わらない生き物。
  • うまく伝えるためにどうすればよいのか?
  • ⇒伝わる構造を理解する。伝わる構造は7階建てのビルになっている。
  • ⇒伝わる技術を習得する。今回の記事で伝わる技術について触れていきます。
  • ⇒実践(行動)に移す。

という内容でした。

前回:伝えたはずなのに伝わっていないトラブルの解決方法 Part.1/3

前回は「伝わる構造の理解」についてお話ししたので、今回は「伝わる技術の習得」について解説致します。

どうぞ、最後までおつきあいください。

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伝える技術・伝わる技術

まず初めに、伝わる技術の概要について解説致します。

伝わる技術は、伝わる構造の理解で学んだことを発展させる技術です。

たとえるなら、知識と知恵の関係です。

専門的知識があっても、知恵が無ければ使いこなすことはできません。

小学生の頃、掛け算の暗記をしたことがあるかと思うので、思い出してみてください。

簡単な1や2の段は覚えられるけど、7の段で苦戦する…なんてありますよね。

これを「知識と知恵」・「伝わる構造と技術」に置き換えると

  • 掛け算の仕組みを理解する = 知識 = 伝わる構造を理解する
  • 色々な数字の組み合わせの掛け算を習得する = 知恵 = 伝わる技術を習得する
  • 九九のテストで実践する = 結果 = 一生役立つ伝わる技術が身につく

というかたちになります。

たとえで掛け算を使いましたが、「知識と知恵」・「伝わる構造と技術」は、そのまま掛け算の関係になっています。

片方だけでなく、双方を知ることで、目に見えて結果が出せるようになります。

それでは、本題に入ります。

伝わる技術について、本書では16個の技術が記載されていますが、今回はその中から5個をピックアップして紹介したいと思います。

  • 1.比較の法則:比較しないと人は魅力が伝わらない。
  • 2.フリオチの法則:話がつまらない人は「フリ」不足かも
  • 3.ファクトとメンタルの法則:吉野家の「うまい・やすい・はやい」はファクトとメンタル
  • 4.たとえの法則:「たとえる」は伝わる技術のホームラン王
  • 5.数字の法則:数字は頭の中をくっきりハッキリさせてくれる

1.比較の法則

  • 比較しないと人は魅力が伝わらない。
  • 魅力や価値は比較することでより明確になり、違いが見える化することで魅力が浮き彫りになります。
  • たとえば、売れ行きランキングや偏差値、対前年比120%アップ!なども、比較することで魅力がわかりやすくなります。
  • また、比較には見る目を養う効果もあり、ある事柄について一番良いものと一番ダメなものを知っていれば、その中間を見たときに、それがどの程度のレベルかわかるようになります。

2.フリオチの法則

  • 話がつまらない人は「フリ」不足かも。
  • フリとオチはお笑いの世界でよく耳にする言葉かと思います。
  • 「この先はきっとこうなるんだろうな~」という「フリ」に対して、そのイメージを裏切るような意外性や驚きのある「オチ」で〆ます。
  • これに対して、伝わる技術のフリとオチは少し違います。
  • 伝わる技術のフリとオチは「振れ幅を大きくして、より価値を見える化」してくれます。
  • たとえば、こんな感じです。

A「ダイエットして10kgも痩せたの!」

B「頑張ったんだね~」

これにフリを加えるとこうなります。

A「今まで何をやっても痩せなくて、お正月には2kgも体重が増えちゃったの!でも、新しく取り入れたダイエット方法を試したら、食事はそのままで特に頑張らなくても、10kgも痩せたの!!」

  • こんな話を聞いたらすごく驚きますよね。いったいどんなダイエット何だろう…とか、食事はそのままでよいのは何故だろう…と興味が湧いてきますね。
  • また、フリを上手く使うことでオチに至るまでのプロセス(過程)も伝わりやすくなります。
  • フリとオチをうまく使えば、話にグッと興味を持たせることもできちゃいます。

3.ファクトとメンタルの法則

  • 吉野家の「うまい・やすい・はやい」はファクトとメンタル。
  • 何かを伝えようとするとき、それは次の2つにわかれます。
  • 「ファクト(事象・事実)を伝える」
  • 「メンタル(感情)を伝える」
  • 状況によっては2つが混ざってしまうこともありますが、ここで大切なことは「ファクトを伝える」と「メンタルを伝える」は分けて考えるということです。
  • たとえば、友人が仕事の愚痴を話してきたとき、友人は自分の感情(メンタル)を整理したいのが目的(ゴール設定)で話しているのに、自分は事実(ファクト)を淡々と話した場合、最終的にお互いの伝えたかったことは伝わらずモヤモヤして終わってしまいます。似たようなことを多くの人が体験したことがあるかと思います。
  • コミュニケーションには常にメンタルがついてまわります。だからこそ、伝えるときはファクトとメンタルを分けて考え、伝えるようにしないと伝わりにくくなってしまいます。
  • 一方で、ファクトとメンタルはうまく活用すると伝わる力が上がる側面もあります。
  • これが「ファクトとメンタルの法則」です。
  • 章のタイトルにもある吉野家の有名なキャッチコピー「うまい・やすい・はやい」はファクトとメンタルを掛け合わせて作られています。
  • うまい ⇒ メンタル(感情)
  • やすい・はやい ⇒ ファクト(事実)
  • ほかにも、ニトリのキャッチコピー「お、ねだん以上。」や、チキンラーメンの「すぐおいしい!すごくおいしい!」などがあります。
  • ここで一つ、実戦で使えるファクトとメンタルの法則を使った誉め言葉をご紹介致します。
  • これは料理をつくってもらった時に使うと効果的です。

「味がよくしみ込んでいて(ファクト)、とってもおいしい!(メンタル)」

こう言われると、言われた側もうれしい気持ちになりますね。

4.たとえの法則

  • 「たとえる」は伝わる技術のホームラン王。
  • 「〇〇界のユニクロ」や「〇〇界のスターバックス」と言われると、初めて名前を聞く会社でもイメージがしやすくなります。
  • 「身近なものにたとえる。」これも伝わる技術の一つで、「たとえの法則」と呼びます。
  • 抽象的な話をした後に、具体的な「たとえ」を入れることで、抽象的な話の意味が伝わりやすくなるのです。
  • ここでのポイントは、伝えたい相手が理解しやすいものを選ぶことです。
  • 章のタイトルではホームラン王という言葉を使いましたが、もし野球を知らない人が見た場合、意味が伝わりにくいこともあります。
  • 特に会議や授業での発表、ブログやSNSなど、複数の相手に伝えるシーンでは、誰にでも共通して理解しやすいものにたとえることが大切です。
  • 「たとえる」は伝わる技術の教科書です。
  • このようにたとえ方を相手にあわせて変えるのがよいでしょう。

5.数字の法則

  • 数字は頭の中をくっきりハッキリさせてくれる
  • 人は具体的な数字を提示されると、ハッキリ意味が伝わる場合があります。
  • たとえば、次の3つの例を見てください。

A…あなたは多くの人の中から選ばれました。

B…あなたは1000人の人の中から選ばれました。

A…このお菓子はとても希少なお菓子です。

B…このお菓子は1日5個しか販売しないお菓子です。

A…お伝えしたいことが何個かあります。

B…お伝えしたいことが3つあります。

  • 数字を使って説明されると、スペシャル感が出てより具体的なイメージをつかむことができます。
  • より効果的に使うなら、伝える相手が想像しやすい数字を使うことがポイントです。

A…今年1年を一生懸命頑張る。

B…今年365日を一生懸命頑張る・

C…今年8760時間を一生懸命頑張る。

印象がかなり違いますね。

  • 今年1年なら年にスポットがあたります。
  • 今年365日なら、1日1日を大切にするイメージが湧くと思います。
  • 今年8760時間だと、ちょっとイメージがしにくくなります。
  • 繰り返しになりますが、ポイントは相手がイメージしやすい数字を使うことです。

今回のまとめ

  • 「伝わる構造の理解」と「伝わる技術の習得」は掛け算することで、相手によりよく伝わるようになる。
  • すぐに使える!伝わる技術5選ピックアップ♪
  • ⇒比較の法則:比較しないと人は魅力がなかなか分からない。
  • ⇒フリオチの法則:話がつまらない人は「フリ」不足かも。
  • ⇒ファクトとメンタルの法則:吉野家の「うまい・やすい・はやい」はファクトとメンタル。
  • ⇒たとえの法則:「たとえる」は伝わる技術のホームラン王
  • ⇒数字の法則:「数字」は頭の中をくっきりハッキリさせてくれる。

今回は伝わる技術の習得について解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

紹介させていただいたものは、どれも「地味だけど一生役立つ技術」です。

前回で理解した構造と、今回習得した技術を掛け合わせ、次はいよいよ実践になります。

実際に使ってみると、自分との相性の善し悪しがさらに理解できますので、是非お試しください。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。

また次回、お会いしましょう。

さようなら~

次回:伝えたはずなのに伝わっていないトラブルの解決方法 Part.3/3

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イオリ
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サラリーマン / 読書家
34歳会社員ブロガーです。 これまで学んできたことを発信して、それが人の助け、人生が豊かになればと思い、ブログを始めました。 ブログの種類は『雑記』で、主に身の周りで使って便利なもの、読んでみて良かった本を紹介しています♪
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